複業・副業をするなら家事按分を上手に活用しよう
複業・副業をすると、お金の管理が必要になります。
収入と費用を記録することで利益を計算することになります。
そして、その利益に対し税金が課されます。
税金を不当に払わない行為は当然違法(脱税)です。
ですが、適正な計算を行うことで余計な税金を減らすこと(節税)は必要だと思います。
節税に効果的な方法として、家事按分の活用があります。
ひと手間かけることで、節税効果が期待できます。
家事按分ってなんだろう
家事按分とは、複業・副業で発生した費用(事業費)と
普段の生活費を合理的な基準の割合で分ける作業のことです。
例えば、自宅を活用して複業・副業を行っている場合を考えてみます。
普段の生活をする自宅で発生した生活費の中には、複業・副業で使用した分も含まれているはずです。
その分を、費用として抽出する作業が家事按分です。
家事按分を行うことで、複業・副業で発生した費用を取りこぼさず計上することが可能です。
家事按分をしない場合と比較すると費用が大きくなります。
収入は変化しないので、利益が減少することになり、結果として税金も少なく(節税)なります。
この合理的な基準の割合で分けるということがポイントです。
やみくもに経費に組み込むことはやめましょう。
具体的な按分比率の考え方などは、ここでは割愛します。
自分が胸を張って説明できる割合が合理的と考えても良いかもしれません。
どのようなものが家事按分の対象になるか
家事按分の範囲は、相当広いと思います。
複業・副業の内容によりますが、事業に関わりがある費用は対象になりうるといえます。
仮に自宅を活用しており、家賃を払っているならば、その家賃。
自家用車を業務にも活用しているならば、ガソリン代など。
関連があるものはとりあえず検討の余地があるでしょう。
特に、複業・副業の方が意識したほうが良いと思うのは通信費関連です。
スマートフォンやパソコンを複業・副業でも活用している場合は、電話代やプロバイダ費用が対象になります。
スマートフォンは普通に使っているため、経費になるという考えが抜けてしまう可能性があります。
一工夫することで、経理が楽になります
私がオススメしているのは、家事按分の対象を洗い出ししたら、口座の見直しをすることです。
具体的には、家事按分を行う対象の費用の口座を複業・副業用の口座にすることです。
家事按分をすることで、経費の積み上げを行うことは可能です。
ですが、経費については根拠資料の保存が必要になります。
通常、生活用の口座でやりくりしていると思います。
その場合は経理の際の手間が増えてしまいます。
口座を変更することで、複業・副業用の口座のみで経理が完結することが可能です。
最初の一工夫で、その後の経理が楽になります。
複業・副業の場合は、時間も限られるでしょうから、なるべく効率化したほうが良いと思います。