医療費控除は難しくない

確定申告の時期が近づいてきています。
基本、会社員の方は年末調整で納税処理が完結します。
ですが、いくつか例外があります。
その中でも、一番一般的なものとして医療費控除があります。
普段確定申告を行っていない人には
ハードルが高く感じることもあるかと思います。
決して難しいものではありませんので、大丈夫です。

医療費控除の特徴

医療費控除の制度概要については、色々なところで情報を入手可能です。
そのため、ここでは制度概要は割愛して特徴だけ示しておきます。

・誰でも利用する可能性がある
・確定申告が必要

まず、1点目ですが独身の方でも既婚者でも利用する可能性があるということです。
さらに言えば、本人が会社員でも自営業も関係ありません。
そのため、新卒の会社員の方でも、内容についてある程度知っておくのが良いでしょう。

次に2点目ですが、医療費控除の際には、
必ず確定申告が必要になるということです。
このことが医療費控除は敷居が高いと感じる理由ではないかと思います。

手続自体は難しくない

わたしも会社員で年末調整のみを行っていたときには、
確定申告は大変なものだと思っていました。
ですが、確定申告のハードルはほとんど取り払われているのが現状です。
その理由はネット環境の整備です。

まず手続き自体が昔のように税務署に行く必要がありません。
税務署という普段は利用しないところに行くだけでも心理的負荷になると思います。
今は自宅のPCだけでなく、スマートフォンから確定申告ができるようになっています。

次に、調べることが簡単にできるようになったことです。
ネットで「確定申告 医療費控除 やり方」と検索するだけで具体的な方法がすぐに判明します。
更に、今は動画での説明も充実しているため理解しやすい環境が整っています。

タイプ別の事前準備方法

わたしの経験もふまえて、確定申告前の事前準備方法についてまとめてみました。
それぞれのタイプに応じ2案用意しています。

・家計簿つけている場合
家計簿をつけている場合、毎月医療費関係の支出を集計していると思います。
その集計の際に領収書を人別でまとめておきましょう。
(余裕があれば、それぞれ病院別に並べると良いでしょう。)
こつこつ毎月行っていれば、1年分を最後に集計するのは時間もかからないでしょう。

・家計簿つけていない場合
できれば人別に封筒かクリアファイルを用意します。
普段はとにかくそこに領収書を保管しておきましょう。
1年分を一度に集計するとなると大変だと思うかもしれません。
しかし、一番面倒なのは領収書を探すことです。
その点、領収書がまとまっているだけで手間は大きく減らす事ができます。

個人的には家計簿の有無は別として、
領収書を人別かつ病院別に並べておければ準備の大部分は完了していると思います。

集計の際にはエクセルを使うのが簡単オススメです。
縦軸に人別(大分類)病院別(小分類)で並べた上で、
横軸に月別と年間値の表を準備します。
(家計簿がない場合は横軸は年間値のみでも問題なし)
あとは、それぞれの金額を記入していけば、年間の医療費が一目でわかります。

今は医療費自体もデータ連携することも可能になっていますが、
個人的にはエクセル集計をオススメしています。
理由としては、データ連携はタイミングが遅くなるからです。
毎月ほんの数分、最後に1時間も時間を確保すれば準備はできるのです。
あとは手続きを進めていけば大丈夫です。