試験勉強の基本は税理士試験直前でも有効だった
今年も税理士試験が終わりました。
私が受験していたのは一昔前ですが、試験会場での焦りや緊張感は今でも覚えています。
今日は税理士受験生のみなさんへお疲れ様の意味も込めて、試験直前までの勉強方法について振り返ってみようと思います。
直前だからこそ、基本をおろそかにしない
昨日の記事(テストによって対策は違う)で、テスト対策の幹について触れました。
これは試験全般に共通したポイントですので、税理士試験にも当然有効です。
1.暗記をサボらない
2.過去問や想定問題を繰り返し解く
3.間違った原因分析をおろそかにしない
試験までのカウントダウンが始まっている直前の数日は、あれもこれも足りていないと焦りがちです。
早めの夏休みが最後のまとまった勉強時間確保のチャンスという方も多いでしょう。
やみくもに勉強するのではなく、焦らず基本をしっかりするべきだと思います。
1.暗記をサボらない
ここでの暗記は2つの意味があります。
まずは、単純に理論の暗記です。
ここまでしっかり勉強していた方は理論暗記も進んでいるでしょう。
そのような方も、すでに暗記は大丈夫と考え、その時間を他に割り振るのは気をつけましょう。
暗記は休めばどんどん抜け落ちてしまうものです。
試験当日まで、ブレーキはかけずにいきましょう。
時間短縮するとしても、最低、柱を立てるだけは毎日繰り返すべきです。
次に、回答パターンなどの暗記です。
計算に関しても暗記は避けて通れないでしょう。
私は理解と暗記は別物だと思います。
暗記というとネガティブなイメージもあるかもしれません。
ベストはしっかりした理解の上で暗記することです。
ですが、試験直前のこの時期においては、優先順位をつけることも必要でしょう。
例えば、計算などでの重要事項は暗記して体に覚えさせることを優先しても良いと思います。
税理士試験本番は時間が不足します。
そのため、機械的に問題を処理する必要があるのです。
頭で考えるよりも手が動くようになるには、反復練習による暗記が有効です。
2.過去問や想定問題を繰り返し解く
試験直前のこの時期において、新しいことに手をつけるのはやめるべきです。
できていないことへの焦りが増すだけで、メリットは少ないでしょう。
過去問や答練の復習は、受験生であれば皆行うことかもしれません。
ですが、目的意識をしっかり持って取り組んでいるかで、成果が大きく異なってきます。
これまでに行ってきたことを、反復することで処理スピードを向上させることと、
回答すべきかどうかの見極めを磨くことが大切だと思います。
同じ問題を、何度も繰り返し解くことで、感覚を研ぎ澄ませて行くことができます。
苦手な分野があるならば、その部分だけをまとめて解くなど工夫することで、
実力の底上げを図りましょう。
3.間違った原因分析をおろそかにしない
上記2の過去問を繰り返し解く際のコツになるのですが、間違った部分について
しっかりと検証することが大事です。
単純に○✗をつけるだけではなく、なぜ間違えたかが大事です。
知識不足なのかケアレスミスなのかの分類をした上で、復習を行います。
また、難しくて捨てるべき問題についても、その判断基準が正しかったか確かめましょう。
更に、どうすれば間違いを防ぐことができたかを考えましょう。
特に大事なのはケアレスミスの考察です。
例えば、転記して計算する際に0と6の数字を見誤ったとすると、数字の書き方に工夫が必要です。
ちょっとしたミスといって流すのは簡単ですが、根本から対応しなければ同じことを繰り返します。
ケアレスミスというからには、本来正解できる部分でしょう。
そのようなところを取りこぼすと、税理士試験では致命傷になります。
新たな知識を身につけるよりも、単純なミスを減らすほうが合格への近道です。