視点・視野・視座
先日受講した研修の中で「視点・視野・視座」についてのお話がありました。
これまで、わたしの中でもやもやしていたものを解消することができました。
一般常識なのかもしれませんが、復習の意味もこめて整理しておこうと思います。
視点
「視点」とは、「視線の注がれるところ」という意味の言葉です。
物を見る際に、目の焦点が合う一点のことをいいます。
ビジネス上では、どこに着目しているかという意味で使います。
その一方で「視点」には、「ものを見たり考えたりする立場」という意味もあります。
例えば専門家の視点からみれば~などのように使います。
この場合は自分の立ち位置を意味することになります。
起点と終点のどちらにおいても「視点」という言葉は使うことができます。
そのため、{視点」の意味をとらえるときは内容をよく把握する必要があります。
視野
「視野」とは、「視覚の広がり」という意味の言葉です。
一点を見つめる際に、その一点を中心として視覚の及ぶ範囲をいいます。
「視野」には、「ものごとを考えたり判断したりする範囲」という意味もあります。
ビジネス上で使うのは後者の意味が多いと思います。
一般的には視野を広くすることが求められるでしょう。
わたしもよく視野が狭くなっているから広げるようにと指摘を受けていました。
意識していないと、ついつい自分の関心事に焦点が集まってしまいがちです。
わたしは、状況を一歩客観的に見ることを意識するようにしています。
イメージとしては、三人称視点で行うゲーム画面でしょうか。
一人称視点よりも周辺の情報が把握しやすくなります。
これはものごとを考える際にも有効です。
他の登場人物にも関心をよせることで視野は広がると感じています。
視座
「視座」とは、「ものを認識する立場」という意味の言葉です。
ものごとを見る姿勢や、立場を言います。
「視座」は高さとして表現します。
例えば、「視座」を高くしましょうというように使われます。
わたしは、この「視座」というものが理解しにくくて苦手でした。
「視点」と「視座」で混乱してしまっていたのです。
わたしの中では、「視座」が物事をとらえるさいの基本的な立ち位置で、
「視点」をその時々求められている立場で動かすと理解することでスッキリしました。
ビジネス上では、一歩高い視座を普段からもつことが求められます。
特に会社員の方の場合は、担当者は主任の、主任は係長の、係長は課長のというように
一階層上役の視座をもって業務に取り組むことで成果に繋がる部分があると思います。
というのも、「視座」を高くすることで、必然的に「視野」も広くなります。
より客観的に全体を見て業務に取り組むことができるでしょう。