長所を伸ばす、短所を克服する
長所を伸ばすこと、短所を克服すること、
どちらも大切だとは思います。
しかし、あえて優先順位をつけるならどちらが先でしょうか。
わたしは長所を伸ばすことだと考えています。
自分の経験(スポーツ)
学生時代取り組んでいたバスケットボールを思い出してみました。
個人としての目標として、まずは試合に出たいということがありました。
次にスタメンになりたいとか、活躍したいという欲が出てきた記憶があります。
試合に出るためには、コーチにアピールできる武器が必要です。
そのためには自分の長所を伸ばすのが近道となります。
走るのが得意なら速攻に積極的に参加することでコーチにアピールするでしょう。
仮にボールハンドリングが苦手だとして、苦手を克服するために努力するだけでは
アピールとしては弱いかもしれません。
まわりにボールハンドリングが得意な子がいた場合、自分の存在が薄くなってしまいます。
自分の得意なことをアピールするほうが、苦手なことを克服してアピールするよりも
コーチからもわかりやすいものでしょう。
自分の経験(仕事)
長所と短所の問題は仕事を始めてからもついてまわります。
新入社員がまず仕事で周囲にアピールしていくためには、
自分の得意なことを発揮するのが一番です。
わたしも職場の中で、自分の得意分野を発揮することに注力することで
まずは職場における自分の立ち位置を確保することができました。
当然苦手なことも、いずれは克服していく必要があるかもしれません。
ですが、最初のとっかかりは得意なことを伸ばすのがよいかと思います。
人材育成する立場では
後輩や部下の指導という観点から考えても、長所を伸ばすのを優先すべきだと思います。
自分も含め、長所を伸ばすほうが短所を克服するよりも
積極的に、前向きに取り組むことができるのではないでしょうか。
また取り組みに対するエネルギーも少なくてすむと思います。
後輩や部下に自信をつけさせる際にも、長所を伸ばしたほうが近道です。
短所の克服は時間もかかるため、なかなかすぐに成果として現れないでしょう。
それよりは長所を伸ばして、その部分を指摘することで自信を持たせるのが良いでしょう。
スポーツでも仕事でも長所を強化した上で、
壁にぶつかってきた際に短所の克服に向かい合うことが多いと思います。
一つの武器では不十分になったときに、次の手として取り組むと
モチベーションを維持できるでしょう。