苦手なことより得意なことを優先する

苦手なことの克服と得意なことを伸ばすこと、どちらに力を入れるべきか悩むことがあります。
仕事・勉強・スポーツなど、色々な場面で同様の選択を迫られます。
限られた時間、エネルギーで高い効果を得るためにどうするべきでしょうか。

まずは、得意なことをを伸ばすことに重点を置いたほうが良いと思います。
同様に、1日の作業についても得意なことから行ったほうがスムーズに進むのではないでしょうか。

得意なことは見積もり計算ができる

苦手なことと得意なこと、何の制約もなければ人は得意なことをやりたがるものです。
得意なことを行う際には、気分的な抵抗感はないでしょう。
また、得意ということは行動がスムーズに進みます。
従って、時間のロスが少なくて済むのです。
結果として効率的に進めることが可能でしょう。

確かに、苦手なことを最初に済ませたほうが、効率的という考え方もあります。
気力も充実しているうちに、苦手なことから片付けるということでしょう。
理屈としては理解できるのですが、自分は経験上オススメしません。
苦手なことから始めると、最初の段階で躓いてしまうことがよくあります。

苦手なこと、得意なこと、それぞれを行うのに必要な時間とエネルギーが計算できるならありかもしれません。
しかし、あくまで仮定の話だと感じています。

実際には苦手なことは想定よりも長時間かかることが多い傾向があります。
また、使うエネルギーも想定よりも大きくなるでしょう。
それは、苦手なことだからこそ、適切な見積もりができないためです。

苦手なことには理由がある

作業について、どのくらいの時間がかかるかという見積もりはとても重要です。
段取り八分の仕事二分という言葉もあるように、適切な見積もりができるならば、あとはやるだけで済みます。
苦手なことの場合、その見積もりが上手に行かないものです。

苦手の理由は、経験不足や性格にあわないなど色々あるでしょう。
いずれにせよ、適切な見積もりを行うために何かが不足しているからこそ苦手なのです。

適切な見積もりができていないため、実際に作業を行うと計画が破綻しがちです。
その事自体が更にストレスとなり、ますます苦手意識が強くなるという悪循環に陥りがちです。

そこまでひどい状況ではなくても、最初からつまづきが出ると気分は落ち込んでしまいます。
気分の落ち込みはパフォーマンスを低下させてしまします。
その後に得意なことを行ったとして、一度低下したものが回復しない場合もあるでしょう。
得意なことから始めることで、そのようなリスクを避けることが可能なことです。

苦手なことの克服は次のステップで

苦手なことを克服するというのは、非常に素晴らしいことだと思います。
高い意識があるからこそ、そのようなことに意識が向かうのでしょう。

ですが、まずは自分の得意なことを磨いたほうが良いのではと思います。
まずは、自信を持てる自分の武器をしっかり持つことが大事ではないでしょうか。

仕事でもスポーツでも、自分の武器を確保することが先決です。
武器があれば、その得意分野で勝負できるのです。
「苦手がない」けれども武器が無い状況では戦いにならないのです。

まずは自分の得意を磨くことで武器を持ちましょう。
それが個性につながります。
その上で、武器を活かすために苦手なことを少しずつ克服していくのが良いと思います。

個人的には、苦手なことがあって当然、そこも含めた個性だと考えています。
苦手よりも得意を意識して武器を磨きましょう。