薪ストーブが与えてくれたもの

我が家では、自分のわがままで薪ストーブがあります。
昔からの憧れだったので、家族を説得して設置したものです。

薪ストーブのある生活を実際にしてみると、想像していた以上の満足感がありました。
今日は、薪ストーブが与えてくれたものについて考えてみました。

体の芯から温まる感覚

暖房器具は色々なものがあります。
最近では、スイッチ一つですぐに温風が出てくる便利な寒冷地仕様のエアコンも人気です。
ですが、暖かさといっても色々な感覚があることに気が付きました。

薪ストーブでの暖かさは体の芯から温まる感覚があります。
(遠赤外線効果らしいですが、難しいことはよくわかりません。)
一度体が温まると、長時間持続されるのは実感しています。

火を眺めることでのやすらぎ

火というのは、時間の経過と共に色々な変化があります。
(薪はずっと炎を出しているわけではありません。)
まるで生き物のように感じるときもあります。

また、薪の爆ぜる音もとても心地よいものです。
何となく本能に訴えるものがあるような気がします。

薪を焚べて、ゆっくりとその変化を感じる時間はとても贅沢なものです。
揺らめく炎を眺めていると落ちついた気分になります。

いざというときの安心感

薪ストーブがあれば緊急時でも最低限の生活ができるという安心感があります。

寒さから身を守るとともに、お湯を準備することもできます。
(例え水道が止まってしまっても、備蓄の水や外に雪があれば)
また、簡単な煮炊きも可能です。

これは以前の記事でも少し触れたことがあります。
大雪による停電は怖いので気をつけていること

不便さを楽しむゆとり

薪ストーブはアナログな暖房器具です。
温めるまでの手順もすべて自分たちで行わなければなりません。
そもそも冬になる前に、燃料になる薪の準備から行わなければなりません。
(薪も自分たちで乾燥させるなら年単位の準備が必要になります。)

暖房器具の燃料としては他にも灯油、ガス、電気などがあります。
それらは、供給システムが整っているので事前準備は殆ど不要です。

このように薪ストーブは非常に不便で時間がかかるものです。
実際に使うことで、その不便さを楽しむゆとりを得ることができました。
いわゆる「スローライフ」のさわりを感じたような気がします。

家族やご近所さんへの感謝の気持ち

薪ストーブ生活は最初から順調だったわけではありません。
最初は当然初心者ですので、最初の着火ですら失敗していました。

上手に燃焼せず、煙が逆流してしまい家中が煙たくなったことも度々です。
(今でも油断しているとたまにありますが…)
そのようなときは外の煙突からも臭いのある煙が出ているはずです。
ご迷惑をかけていることもあるでしょう。

まわりの協力がなければ、薪ストーブ生活は維持できません。
・そんな状態でも、多少愚痴をこぼしつつも暖かく見守ってくれる家族
・住宅街での薪ストーブに理解を示して頂いているご近所さん
周囲の方へは感謝の気持ちしかありません。