目標設定は少し高めがちょうど良い

仕事やプライベート、様々な場面で目標を立てる機会があると思います。
目標を設定するときには、達成に向けた計画もセットで考えることになります。

目標は立てたが、うまく行かなくて悩むこともあるのではないでしょうか。
自分もこれまで様々な目標を立ててきました。
うまくいったこともあれば、そうでなかったこともあります。

その中での経験から、目標設定は少し高めにすることがポイントだと感じています。
その理由について、今回まとめてみました。

目標設定は少し高めに行う

目標設定は色々な場面で行っていると思います。
特に記憶に残っているのが、学生時代の部活と税理士試験です。

学生時代の部活(体育会でした)の目標というのは、部の方針として定まっていました。
入学当時は、「インカレ(全国大会)出場」でした。
体育会としてほぼ毎日を部活に費やす以上、譲れない目標だったと思います。

ですが、目標というのは、努力すれば実現可能なものでなければ効果が薄いのだと思います。
当時、田舎育ちの人間がいきなり全国を目標にと言われて戸惑った記憶があります。
(高校では、全国なんて考えたこともないレベルでした。全道大会を目標にしていた程度だったので。)
目標が単なるお題目になってしまっては、到底目標達成は難しいでしょう。

自分は団体競技だったこともあり、チーム全員が目標を共有できなければなりませんでした。
そういう意味では、ハードルは更に高くなるのではないでしょうか。

根拠もなく高すぎる目標は、成果につながりにくいのではないかと感じています。
冷静な現状判断をベースに、少し背伸びするくらいの目標が一番努力しやすいのではないかと思います。

最終的なゴールは一緒でも、そこに至る過程を区分して、各ステップ毎に目標設定していくのが良いと思います。
そして、各ステップ毎の目標達成を積み重ねることで、最終的に大きな成果が得られるかと。

実際に同じ目標でも、ステップ毎の目標達成を経験すれば自信が出てきます。
その自信が、次の目標達成に向けた推進力になっていくと思います。

目標以上の成果は出にくい

一方で、目標はある程度厳しめに設定することも重要です。
ステップで区切るからといって、優しい設定ばかりにしたらどうなるでしょう。

意外とうまくいかない場合が多いと思います。
ある程度の困難があるからこそ、努力をするのだと思います。
優しいばかりでは、結局成長はしにくいのではないでしょうか。

税理士試験を受験すると決意したときに、自分は合格までの期間を5年で設定しました。
単純に1年1科目と計算して5科目だから5年です。
仕事をしながら(かつ、仕事は税務と全くの無関係)と考えると、厳しめの目標設定だと思います。
途中、受験に失敗することも考慮してしまうと、最初から7~10年などの設定もあるのかもしれません。

ですが、そこまで長期間で計画すると、人生設計が成り立ちません。
(当時、既に結婚もしていましたし、年齢も30代だったので。)
何より、自分が10年勉強し続ける姿が想像できませんでした。

多少の負荷をかけた目標設定だからこそ、そこに向かうエネルギーが出てくるのだと思います。
自分は、目標以上の成果が自然にでることは珍しいと考えています。
目標に向けた努力はできても、目標以上の成果のための行動ではないからです。

確かに、目標以上の成果が出る場合もありますが、それは運にも左右されるのではないでしょうか。
目標以上の成果は出にくいと考えて、目標を設定するのが良いと思います。

リカバリ案も併せて検討しておく

税理士試験に関しては、もし予定した計画通りにならない場合どうするかも検討を行いました。
そういったリスクの検討は、目標設定には必須だと考えています。

その検討をおろそかにしてしまうと、想定外の事態で対応ができないと思います。
結局、途中で挫折してしまう可能性が高まるのではないでしょうか。

自分も、受験計画を立てた際に、うまくいかない場合にどうするかのリカバリ案は検討しました。
このあたりは、また別の機会に触れることができればと思います。
(リカバリ案の内容や実際の受験履歴など)