副業ではなく複業を目指したい
副業の解禁に関して、大企業を中心に普及が徐々に進んできています。
最近では中小企業でも解禁の動きが多少見えてきたように感じます。
とはいっても、実際に副業を行っている人は全体から見れば少数でしょう。
自分は、会社員が副業について自由に検討できる流れは歓迎しています。
色々な可能性を模索することができるのではないでしょうか。
個人的には、副業から更に一歩進めた複業の検討もオススメしたいと思います。
副業は本業あってこそ
「副」という字は「そえる。ついでに起こる。」という意味があります。
副業という言葉は本業があって成立するものだと思います。
そこでは「本業>副業」という関係性になるでしょう。
つまり、会社員にとっては会社での業務が本業になります。
本業以外での収入を獲得する手段(業務)を副業と考えれば良いでしょう。
副業と一言でいっても、その範囲は非常に広いと思います。
本業での経験を活用するのか、しないのか。
興味・関心のあること。
趣味の副業への転換。
副業を行っている知人たちも、その内容は本当に多種多様です。
ということは、これから副業を検討する際には、何を副業にするかの選択肢は非常に多いということです。
自由な発想で考えてみると良いのではないでしょうか。
会社と会社員、双方のメリット
従来、会社側は会社員が本業以外の副業を認めない方向にありました。
近年、働き方改革などの影響により副業解禁の流れが徐々に進んできている状況です。
この流れは、会社側にメリットがあるからこその状況だと思います。
会社からみた副業解禁のメリットは、次にあげるような部分だといわれています。
・優秀な人材の確保
・社員のスキルアップ
・定着率向上
・新たな人脈形成
・企業イメージ向上
一方、会社員の側からみて、副業を行うメリットは何でしょうか。
・新たなことにローリスクでチャレンジできる
・人脈や経験が広がる
・自分の市場価値を確かめることができる
・収入が増える
このような双方のメリットと政府の方針(国策)が合致したことで、
これまでの長年の慣習が変化してきているのが現状といえるでしょう。
会社員にとって、この変化について完全に目を背けることはリスクではないかと考えています。
とりあえず、一度は副業の検討を行ってみてはいかがでしょうか。
当然、自分の勤務先の状況を確認した上で難しい場合もあるでしょう。
ですが、行動してみると意外と道が拓けることはあると思います。
副業の検討だけでなく、複業も視野に
自分としては、副業の検討の際には、複業も視野にいれてみてはどうかと考えています。
複業とは、「複数の本業を持つこと」を意味しています。
複業とは異なり、関係性は並列であるいくつかの本業が存在することになります。
副業も複業も複数の仕事を行うこと自体は変わらないといえます。
異なるのは、複数の仕事の関係性の捉え方になります。
つまり、複業は複数の仕事を並行して行いつつ、メイン・サブという序列をつけません。
あくまで、「複数のメインを持つ」と捉えた働き方なのです。
会社員が副業を行うことのメリットは、そのまま複業を行うことのメリットになります。
確かに、複数の本業を持つというと、高いハードルがあるように感じます。
ですが、検討の際には複業も視野にいれることをオススメしたいと思います。
会社員の複業は、低リスクで新たなチャレンジが可能という点が最大のメリットだと思います。
これまでは新たなチャレンジには、独立という選択肢しか無い場合もありました。
独立にはリスクがあることは皆さんが納得できると思います。
独立までのリスクは許容できない場合に、副業・複業というのは良い手段だと考えます。
その際、副業でも時間とエネルギーを使うことは間違いありません。
ならば、検討時には、副業で終わらせずに複業にすることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。