得意を伸ばすか苦手をなくすか

得意分野の成長と苦手分野の改善、どちらを優先するべきか悩むことがあると思います。
これは、仕事でもプライベートでも共通の悩みでしょう。
今日は、私の考えを書きたいと思います。

まずは得意分野の成長から

まずは得意分野の成長を考えて行動するのが良いでしょう。
これは、私自身のこれまでの経験から得たものです。

仕事において、誰でも新人から始まります。
その中で、早めに何か一つでも自分なりの得意分野や強みを見つけることが重要です。
周囲の人達からすると、何か強みを持っているならば、
新人に対してもその部分で仕事を任せる事ができるからです。
その結果、経験を積むことができます。

これは別に凄いことでなくて構いません。
例えば、雑用を積極的にこなすでも良いのです。
職場に対して、自分の存在感を表すことができれば成功です。

機会(チャンス)が多いほうが、成長の可能性が高くなります。
私は、新人は何でも周囲の言うことをきくべきだとは、全然思っていません。
ただ、断るかどうかを判断するためにも経験が必要だと考えています。
また、自分の強みを自覚できれば仕事の進め方も考えることができます。

得意優先はスポーツでも一緒

得意分野を優先するというのはスポーツの世界でも一緒だと思います。
私は団体競技をしてきましたが、ステージが変わったとき(例えば中学から高校など)
いきなり試合で主力にはなれません。

出場機会を得るためにも、自分の売りを持つことが大事です。
練習の際に、強みを発揮することで試合の出場機会が出てくるのです。
そして得たチャンスを活用できれば、次のステップに進めることができます。

最初のチャンスをつかむためには、何か尖った強みがあるほうが良いと思います。

複数の武器を持つ方が勝手が良い

では、苦手分野の改善はどのように考えれば良いでしょうか。
私は、必要に応じて行うものだと割り切っています。
あえて、苦手分野の改善に力を割くというよりは、得意分野を増やす方向を優先しています。

これは、複数の武器を持つという考え方です。
仕事でもスポーツでも、最初に磨いた武器だけでは、行き詰まる場面が必ず出てきます。
その際に、苦手分野を人並みにしようとするのではなく、次の得意分野をつくるために注力します。
一の太刀が駄目なら、二の太刀、三の太刀を繰り出す侍のイメージです。
この武器を増やすことを優先するのも理由があります。

苦手と思っているものを人並みにするのは、苦痛もありますし、大きなエネルギーが必要になります。
それよりは、苦手意識のないものを得意にするほうが効率的だと考えているからです。
限られた時間で、成果を出すためには効率も大事だと思います。

ただし、時には苦手なものを克服しなければならないこともあるでしょう。
そのような、必要に迫られたときこそ苦手分野に手をかければ良いと思います。
必要に迫られていることで、普段よりもきっと集中できるはずです。

武器が多すぎて困るという人は、なかなかいないでしょう。
だとすると、得意分野を伸ばすことに注力するのはおかしくはないと考えます。