ワーク・ライフ・バランスの言葉だけがひとり歩きしている気がする

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉はよく聞かれるようになりました。
ですが、その意味や本質については、いまいち捉えきれていないような気がします。
実際に、私もなんとなく曖昧な部分があります。

聞こえがよいキーフレーズではありますが、なんとなくのイメージが先行しているような印象も。
言葉の定義として、正しい解釈は確かにあります。
ですが、まずは自分がどのように考えているかを明確にすることが大事だと思います。

最初に思っていたこと

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を始めて聞いたのはいつだったでしょうか。
相当昔に会社で耳にしたのが最初だったかと思います。

その頃は、時間外勤務の抑制に向けたキーワードとして捉えられていたような記憶があります。
「残業ばかりしないで、プライベートの生活も大事にしましょう。」という感じ。

昔から私は、プライベートの生活(ライフ)重視の価値観を持っていました。
そのため、「仕事(ワーク)単なる生活の一部なのに、バランスというのはおおげさだな。」と感じていました。

バランスというのは、どちらも甲乙つけがたいからバランスがとれるのではないかと。
生活の一部に過ぎない仕事に対して、過大評価ではないのかなとさえ思っていました。

「ワーク・ライフ・バランス」の定義

「ワーク・ライフ・バランス」は日本語だと、「生活(ライフ)と仕事(ワーク)の調和・調整」となります。
この文言からは、「生活と仕事のどちらを重視するか」という取捨選択と感じるところもあります。

しかし、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉の意味は、別にあります。
「生活」と「仕事」の取捨選択ではありません。
「生活」と「仕事」の両立から「相乗効果」を生むということです。

相乗効果を生み出すために、色々な働き方や価値観に対応していくことが求められています。
企業側の出した対応策が、時短勤務・テレワーク・フレックスタイム制度になります。

相乗効果といっても、結局は人生(ライフ)の充実が一番大事

企業側の用意した対応策については、最大限活用すれば良いと思います。
その上で、私はどちらに主軸を置くのかといえば生活です。

私は人生(ライフ)を充実させることが一番大事です。
そのために仕事(ワーク)という手段をどのように活用するかを考えていければと思います。